お宮参りに参加する人はどう決める?

お宮参りに参加する人はどう決める?

お宮参りの参加者ですが、昔の風習から言えば、赤ちゃん本人の他は父親と父方の祖父母とするのが原則でした。母親はどうなったのかと思われるかもしれませんが、誤解を恐れずに当時の考えを言えば、出産は出血を伴いますので一種の穢れと見なされており、そのような穢れた人物が神様の前に出るのはふさわしくないとされていたのです。現代の一般的な考えからすると何と差別的なということになるに違いありませんが、思考回路はともかくとして、結果的には出産で大きく体力を消耗したに違いない母体をいたわり、種々の行事に出なくても良いようにするという意味合いもあったのかもしれません。今では考え方に関わらず別にお宮参りで母親が参加することに当然問題はありませんし、祖父母に関しても父方のみならず母方も行って問題はありませんが、風習を重視する人も中にはいるかもしれませんので、関係する人で事前に相談しておくことは無用の誤解を避けるための基本です。

お宮参りでの抱っこは家族の誰がするものなのか

お宮参りでの抱っこですが、普通の習慣から考えると母親が第一候補に決まっているだろうと思われるかもしれませんし、別にそれでも全く問題はありません。お宮参りの宮司さんから何か言われたりするようなことはまずないと断言できます。しきたりから言えばこれとは異なります。では父親なのかというとこれも異なって、こうなると知らない人は想像することさえも困難かもしれません。昔ながらの風習では、赤ちゃんを抱くのは父方の祖母ということになっています。なぜ母親ではないのかと言えば、出産は出血を伴いますのである種の穢れと見なされており、神社という神様の前に出ることはふさわしくないと考えられていました。お祝いごとである出産を穢れとはどういうことかと思われるかもしれませんが、血を穢れと見なし、生理で出血が避けられない女性は例えば山には入れないなど女人結界は別に珍しいことではありません。しかしこれは昔の習慣であって、今もそれにならう必要はないでしょう。